目次
メルマガ配信スタンドについて考える
さて今回はメールマガジン配信について考えてみようと思います。
ネットビジネス業界はもちろん、リアルの店舗ビジネス、企業であってもメールマガジンという存在は重要な存在です。
なぜ?メルマガを発行する必要があるのか??
まずは基本的な事からひも解いていきましょう。
そもそもサービスを提供している限り、必ず「 お客様 」という存在がいるはずです。
そして、お客様に対しサービスを提供したり、商品を販売することを目的とするならば「 お客様に情報提供する 」ことが大切であり、この情報提供の手法により売上が大きく左右されるでしょう。その情報提供(アプローチ)手段として用いられるのが「 メール 」という究極のツールになるのです。
まず解りやすので店舗を例に考えて見ましょう。
例えばあなたが「美容室」を運営していたとします。新規のお客様を呼ぶためには「ホットペッパービューティー」や「美美美コム」のような美容室ポータルサイトに店舗情報を掲載することで「新規のお客様」は来店するでしょう。またアナログ手法であればティッシュ配りやビラ撒きなどという方法も常套手段だと思います。
しかし、大きな問題となるのが「 広告費 」という莫大な予算が必要という事になります。
詳しくは解りかねますが、ホットペッパービューティーであれば少なく見積もっても月々数十万円という費用が必要になるはずです。
ティッシュ配り等も広告物コストは安いかもしれませんが、配布スタッフの人件費を考えるとバカにならない経費が必要になります。
ではどうすれば良いのか?言うまでもありませんが1度来店してくださったお客様に、再度ご来店いただくことが必要な訳です。
「 多くのリピーターを確保 」しない限り、半永久的に「新規のお客様を獲得するための広告宣伝費 」が発生してしまうのです。
逆に言えば「 宣伝広告費 」を捻出できなくなった瞬間にTHE END!「お客様が来店しない=運営できない状況」に陥ってしまいます。
つまり「リピーター確保」というのは最重要項目である!と言っても過言ではないと思います。
ではどのようにしてリピーターを増やすのか? 店舗のイメージ・スタイリストの技術・お得な価格設定等の最低限のサービス提供は必要となりますが、来店していただいたお客様の情報を聞き出し、頃合いを見て「 営業(アプローチ)」することで再来店率を飛躍的にアップさせることができるのです。
理想論を具体的に言うと、Aさんが来店した翌日に「昨日は有難うございました」というお礼メールor電話。
来店後1~2ヶ月後に「そろそろ髪伸びていませんか?よかったら○月○日や○月○日が予約空いているのでいかがですか?」というメールor電話連絡or手書きのお手紙を送る。のが1番だと思います。もしかしたら「今度は別の美容室に行こうかな」と思っていたとしても連絡をもらった事により気が変わり、再来店に繋がる可能性が高まります。
しかし、全部のお客様に個人がこのような対応をすることは非現実的でしょう。
さらに恐ろしい事に、1度お礼電話をしてしまうと永続的に連絡する必要がでるという点です。もし3回の来店まではお誘い電話が来ていたとしても、その後ぱったりと連絡が来なくなってしまうと「あれ?連絡来ないなぁ。忘れられたかな??」という逆効果が発生し、機会損失の起因になりかねないのです。
そこで、このようなアプローチを自動化し「 永続的にアプローチし続ける 」ことが必要です。
ではアプローチ方法について更に深堀してみましょう。ここで考えられるアプローチ方法は、
1.電話連絡
2.お手紙
3.メール
4.facebookやtwitter等のSNSツール
などが考えられます。
まず電話連絡。一見一番良さそうなツールかもしれませんが、電話連絡のデメリットは「相手の状況が見えない」という点があります。
人によっては仕事の時間等、忙しい時間は異なりますので、コチラ都合の時間に一方的に連絡してしまうと「ウザがられる」可能性があります。これでは本末転倒なので電話連絡はよほど関係性が深まらないと難しいです。
次にお手紙。今の時代だからこそ「手書きのお手紙」は効果的だと思います。正直、最近手書きのお手紙が届くという機会は激減しておりますので、もし手紙が届いたらインパクトは絶大!もしかしたら再効果も一番高いかもしれません。
しかし、お客様全員に「個人が手書きで手紙を書く」という労力は半端じゃありません。あまり現実的ではありませんね。
さらに郵送コストも考えなくてはなりません。近年メール便などを台頭に格安で配送できる環境は整ってきておりますが、それでも封筒代なども考えると「1通当たりのコストは100円」はくだらないはずです。
そしてもう1つ。「お手紙を送る」ためには必ず必要な情報があります。それは「本名」と「住所」+「電話番号?」です。
美容室であれば比較的お客様の情報を聞き出しやすい業種ですが、飲食店を筆頭に多くの業種ではこのような顧客情報を聞き出すことが本当に難しい時代になっております。インターネット業界(ECサイトは例外)では更にこのハードルが高くなります。
つまり、効果があるからお客様全員に手紙を送ろう!と決めたとしても、まずは個人情報を入手する。という高いハードルを超える必要があるという事なんです。ついでに言うと情報伝達速度が遅い(2~3日程度)というのもデメリットに該当します。
次に「メール配信 」です。ご承知の通り、結果として私はメール連絡を推奨いたします。
まずコスト。基本的にはインターネットに接続する環境(携帯電話でもOK)いればメール送信コストは0円です。
仮に後述するようなメール配信システムを活用したとしてもシステム利用料は破格です。
そして情報伝達速度。ターゲットが携帯電話であれば「ほぼリアルタイムに情報伝達」することが可能。
PCだとしても多くの場合、当日中には伝達できるはずです。電話と違い、相手が忙しければ空いた時間にメールを確認するため不快な思いをさせる原因にもなりません。
もしお昼にメールを送信すれば、当日の夕方には反応を見込むことができるのはDMをメイン活用していた時代には考えられない利便性だと思います。
そもそも我々が日常的に新しい出会いがあり、今後その方とコミュニケーションを取る必要がある場合「メールアドレスの交換」という行為が一般的ではないでしょうか?昭和であれば「文通」というコミュニケーション手法だったため「お互いの住所を交換」していたはずです。最近ではLINEで連絡交換というのが新しい文化として生まれましたが、それでも対象を考えいるとまだまだ文化として根付いてはいない段階です。
つまり店舗運営者も「お客様」と「コミュニケーション」を取りたい訳ですから「メール」というツールを活用することがごく自然な行為であり、「DM戦略」は時代を帯びているという考え方が成り立ちます。
最後に「facebookやtwitter等のSNSツール」ですが、今後は要注目であることは間違いないのですが、ビジネス目的となるとメールに比べて弱いです。メールは1対1ですがSNSは1対大勢の可能性が高く、個人には響きづらいデメリットがあります。
今後は解りませんが、普及率は高まってきたとはいえインターネットという性質上、信憑性が弱いんですね。ユーザーは情報収集ツールとしては活用しますが、何かを決断(来店や商品購入)させるほどの威力はまだまだです。あえて言うならば「LINEユーザーがこのまま伸び続ける」ならば、LINEを活用したマーケティング戦略のほうが可能性を秘めている気がします。
ここまでは美容室という例を元にお話ししてきましたが、インターネットの世界でも同様の事が言えます。
PPC広告やSEO対策の成功により「莫大な訪問数(アクセス数)」を得ていたとしましょう。しかし、美容室の宣伝広告予算と同じでPPC予算が無くなったり、googleアルゴリズムの変更でSEO対策が効力を無くしてしまえば「翌日からアクセスが皆無」という恐ろしい状況が生まれます。仮にこのような現象が一定期間で改善される見込みがあると分かっていたとしても、その間乗り越えることができなければサイトは死にます。メルマガ読者を増やす戦略を組み込み、再訪問を促すアプローチ材料を保有している事により緊急事態を乗り越える武器となりうるはずなのです。
メールアドレスの質について
近年、ネット業界ではメールアドレス取得ビジネスが再加熱しております。
一時期メールアドレスはもう意味が無い!という風潮がありましたが、与沢翼さんを筆頭にオプトインメールで成功者が続出したこと。
メールアドレス取得アフィリエイトの単価が急上昇したことが再加熱の原因だと思われます。
数年前まではメールアドレスの単価は1件50円程度だったにも関わらず、最近だとメールアドレスのアフィリエイト単価が500円程度まで上がってきました。極端な単価であればアドレス1件につき1000円という値段を付けているインフォプレナーも存在します。
逆の立場で考えるならば1000円出したとしても回収できる算段があるからこそ、このような価格設定をしているのです。
しかし、忘れていけないのは「メールアドレスの質」という点です。
とにかくメールアドレスを集めればいいんだ!と勘違いし10万件のメールアドレスを入手したとしても質が悪ければ全く意味がありません。よほど質の高い1000件のメールアドレスのほうが魅力的だと思います。
ではメールアドレスの質とは何か??大別すると
数年前に獲得したメールアドレスだと価値が下がります。時間が経過すればするほどユーザーが利用していない可能性(メール開封しない)が高まってきます。つまり最近取得した日常的に内容確認しているメールアドレスが理想的という事になります。
メールアドレスだけだと相手がどのような人間か見えません。しかし上記のような情報と組み合わさることによりメールアドレスの価値が高まり、メール配信側としても必要な相手にだけ絞り込んでアプローチが可能になります。このセグメント情報は多ければ多いほど良いですが、あまり多くの情報を入手しようとするとメルマガ(会員)登録ハードルが高くなり機会損失の原因となりますので注意が必要です。
最近スマホが普及したことにより、以前とは状況が変わりました。今までは携帯電話のアドレスでドメイン解除されたアドレスは最も価値が高く、実際に開封率も高かったです。しかしスマホが普及したことによりGメールやYahoo!メール等のフリーアドレス愛用者が急増しました。例えば「QRコードを読み込んで空メール」という仕掛けをしても、ユーザーは空メールの送信アドレスをGメール指定し送信する方が増えているのです。携帯キャリアメールとフリーメールの大きな違いは「音」です。
×××@docomo.ne.jp等のキャリアアドレスの場合、多くの方がメール受信時に音が鳴ります。つまり即時開封率が上がるという事ですね。しかしフリーメールだと多くのメールに埋もれてしまい、開封率が若干落ちる傾向があるのです。
しかし逆の効果もあり、今まではPCで登録したメールアドレスは携帯電話で確認する事ができなかった為、職場や自宅にいるときしかメール確認されませんでしたが、PCとスマホを同一アドレスで活用している場合、PCで登録したアドレスでもスマホ(外出先)から確認できるといる今までになかったメリットも生まれました。
このように単にメールアドレスと言っても、数集まれば同様の効果が得られるとは限りません。
ここで少しネットビジネス業界のお話を。ネットビジネス業界ではメールアドレス情報のことを「リスト」と呼びます。
リスト集めの常套手段としては「稼げる情報や手法を無料で公開」という内容でランディングページという1ページ縦長のホームページを作成し、メールアドレスを入力すると返信メールに情報が掲載されているという手法です。
つまり、このような手法で集まったメールアドレスは「お金儲けに興味がある方」のメールアドレスリストであり、この方々にダイエットサプリを紹介したメールを配信したところで効果は皆無でしょう。
仮にダイエットサプリを販売したいのであれば、最初から「ダイエット成功の秘訣無料情報!」といった感じのサイトでメールアドレスを集めるようにしましょう。
まとめるとメールアドレスにも質が存在し、配信するターゲットは属性のあったメールアドレスリストでなければ結果は伴わないという事を肝に銘じて戦略を組むべき!というお話です。
メールアドレスは財産です。
余談ですが、質の高いメールアドレスが集まると「あなたの財産になる」という事を認識するべき!という事です。
WEBサイトでメルマガ登録を設置し、そのメールアドレスに自社製品やサービスを紹介することは当然ですが、そのメールアドレスは第三者から見ても価値があるという事実です。
例えば10万名の優良なメールアドレスを保有しているならば、「メール配信広告枠の販売」というビジネスが成り立ちます。
これは大手企業であっても当然行っている広告戦略であり、ホームページ上のバナー広告だと月3万円の価値しかないとしても、メール配信の広告枠を1万円に設定し週4回配信する事で、ホームページ上の広告枠よりも利益が上まるケースも珍しくありません。
リアル店舗だとしても同様です。例に挙げた美容室で5000名のメールアドレスを保有していたと仮定すれば、隣の居酒屋オーナーに交渉し、美容室メルマガのフッターに居酒屋のクーポンを付けてメール配信してあげるよ!なんて言ったら大喜びするはずです。
もし効果があるならば月数万円の広告費を取っても問題ないでしょう。さすがに同業の広告は掲載できないとしても異業種で、ユーザーにも価値ある内容であれば検討する余地は十分あるはずです。
私からするとメールアドレスの質が一番高いのは、実在する店舗がスタッフの誘導により取得したメールアドレスです。
しかし、大量のメールアドレスを保有しているにも関わらず、メール配信を怠っていたり、メールアドレスの価値を軽視している方が多いと感じます。是非、これを機会にメールアドレスへの意識を改め、売上向上に活用いただけましたら幸いです。
メール配信システムについて
メール配信の重要性がご理解いただけたと思いますので、実際にメール配信するためにはどうすれば良いのか?
についてご説明いたします。
まず、メール配信の手法について大別すると「無料でメール配信できるシステム」と「有料のメール配信システム」が存在します。
当然ですが、皆さん「無料」を好みます。
しかし、無料で利用できるメール配信システムにはデメリットが存在しますので、しっかりと理解しましょう。
一番解りやすいのは、自身のメール送信ツール(Outlook等)を送信する方法ですね。
ネット回線契約&プロバイダー契約していれば誰でも無料で送信できます。
しかし、1000名にメール送信しようとした場合、1000回同じ作業を繰り返さなくてはなりません。。。厳しいですよね。
そこで、このメール配信の手順を自動化してくれるソフトやツールが存在します。特徴としてはメールの送信時にユーザー認証を行い、メールの送信を許可する方法で「SMTPメール配信」なんて呼ばれています。要は普段皆さんが活用しているメール配信方法と一緒だと思ってください。
この手法でメール送信するならば無料や超格安でサービス提供されていると思います。以前当サイトでも詳細させていただいたwordpressのプラグインを活用したメール配信システム(無料)の「Subscribe2」も、このSMTP方式で送信しております。
しかし、このSMTP方式でメールを配信する場合常にリスクが伴います。契約しているプロバイダーやサーバー毎に条件は異なりますが、サーバー負荷を恐れ、メール送信数に制限を設けているのです。例えば、さくらサーバ「さくらのメールボックス」であれば1時間に1000通配信可能(4秒に1通配信の設定が必要)等の制限が公表されております。そもそも制限の基準を公開していないサーバーも多いですし、実際に公表値以上のメール配信を行っても問題なかった!という事例もありますので、正直当てにはできず、あくまでも目安という事にはなりますが、安易に大量配信すると痛い目に合うのは間違いありません。
さらにメールを配信したつもりでも、実際は届いていなかった!というトラブルもついて回ります。
1つ言えることは1度メールが届かなくなると、最悪復活できなくなる!という事です。
メールが届かなくなる=警告された!という事になり、自覚があるないに関わらずルールに違反したという事だと思ってください。
万が一、同じドメイン&サーバーで日常的に活用しているメールアドレス(業務用)を活用していると、大切なメールが届かなかったり、送信できなくなる可能性がある。という事です。
ローカル環境を活用してメールを配信するのであれば、小規模な範囲(100~1000件程度?)でテスト的に活用するのであれば問題無いと思いますが、数万件単位の配信を目指し、本格的にメールマーケティングを行うのであれば「有料のメール配信システム」の採用をオススメいたします。
ちなみに、無料であっても数十万件単位で送信できるという素晴らしいサービスも存在します。
「まぐまぐ」「メールバンク」「メルモ」などが有名で、特徴としては無料で活用する場合は他のメルマガに登録されてしまったり、メールアドレスの保有者(権利者)が自分自身にはならず、サービス提供会社に帰属するという可能性が高いです。
流石に「まぐまぐ」クラスになれば大丈夫だと思いますが、小さな企業であれば「サービス提供会社の倒産リスク」もありますので注意が必要です。
という事もふまえると、やはり多少お金を掛けてでも有料の「メール配信(マガジン)配信システム」との契約が無難な選択だと言えます。既に長々と述べているように「メール配信」で得られる効果は絶大です。正しく活用することで確実に費用対効果が得られることは明白なので、あまりビビらずに有料サービス採用を検討してみてください。
では「有料のメール配信システム」とはどのようなシステムなのか?ということですが、結論から言うと各サービス特徴がありますので一概には言い切れません。細かい機能については次に紹介いたしますが、重要なのは「しっかりメールが届く」という事です。
メール到達率などと言いますが、せっかく送信しても届かなければ意味がありません。
そしてメール配信システムを提供している会社の多くは「ASPのメルマガシステム」を採用しております。
ASPとは「アプリケーションサービスプロバイダ」の略称で、本来はネットワークを通じアプリケーションソフトや付随サービスを提供する事業者を意味しますが、最近では、インターネットワークを通じて提供されるアプリケーションサービスや、それらビジネスモデルがASPと定義されております。
簡単に言うと、facebookやtwitterのように特定のURLにアクセスし、IDとパスワードを入力すると何処にいてもシステムにログインできるようなシステムです。すべてのシステムがサーバー上に設置管理されているので、PCの電源を落としても予約さえしていればメール配信してくれます。
さらに重要なのが、サーバーとIPアドレスの構成です。多くの場合、複数の配信サーバーが用意されており、サーバー毎に「複数のIPアドレス」が搭載されています。複数のIPアドレスを搭載することにより、仮にメール配信に制限(キャリアブロック)を受けた場合でもすぐに問題を検知し、他のIPアドレスから配信を行うようにします。このような仕組みが働くため、キャリアブロックを受けても配信が止まらず、遅延のない確実に届くメール配信が実現できるのです。
イメージするならばSMTPで送信する場合は、「1発しか弾が入っていないピストル」で、優良なメルマガ配信システムは「マシンガン」ってな感じです。
1発で仕留められなくても、マシンガンであれば容赦なく弾(IPアドレス)を捨てて、次の弾を発射させます。
マシンガンのように高速に次々に配信処理を行うことにより、短時間で確実に多くのメール配信を実現させているのです。
メルマガ配信スタンドの機能について
メール配信システムのことを「メール配信スタンドとかメルマガスタンド」と呼びます。有料で提供しているメルマガスタンドサービス提供会社は無数に存在し、いざ契約しようと考えた場合に何処を選んで良いのか悩む方も多いはずです。
オススメのメルマガスタンドサービスは最後に掲載しておきますが、各社細かい機能は各社異なります。そこでメルマガスタンドを選ぶ時のチェックポイントと簡単な説明をしていきたいと思います。
一番気になる点だと思いますが、昔に比べて全体的に安くなってきております。
理由としてはサービス提供会社が増え、価格競争が起こっているというのもありますが、クラウドサーバー登場を筆頭にサーバー費用が年々下がっているというのが大きな要因です。
サービス提供側としては、私たちが良く利用する共有サーバーという1つのサーバーを複数名でシェアする形式ではなく、「専用サーバー」という独立型のサーバーを保有し、そのサーバーにIPアドレスの増設や、ネット回線を太くするための対策を講じております。
最近ではVPSといって、1台の物理サーバ上に複数の仮想サーバを構築し、専用サーバのような役割を果たすサーバーを活用するサービスも増えてきております。
つまり、似たようなサービスで値段の格差があるのは、このような環境整備がどこまで整えているかで値段格差が生まれます。
当然ながら強固でメール配信に適した環境を整える事により、メール配信の到達率を高めることができ、メール未達回避に繋がります。
価格設定については「初期費用」+「月額利用料」という設定しているサービスがほどんどで、多くの場合メール配信件数に制限はありません。しかし、メールアドレスの登録数には制限を掛けているサービスが多く、登録件数が増えれば増えるほど「月額利用料」が増加する傾向があります。
契約前にメール会員の総定数(目標値)を試算し、少し余裕をもってプラン検討することをオススメいたします。
メール配信をする際に、「本文がテキストのみ」なのか「画像を入れたり、文字や背景の色を変えたいのか」によって変わります。
最近は減りましたが、テキストメールのみ対応のサービスもまだまだ存在しますので、メール装飾を希望する場合は「HTMLメール対応」のメルマガスタンドを選ぶようにしましょう。
注意点としては、当然ながらHTMLメールのほうが綺麗にメールを作成でき、インパクトあるメールが送信できますが、特にターゲットが携帯電話の場合、ユーザー側に受信制限がある場合も多く「画像が表示されない」などのトラブルが発生します。
スマホの場合は比較的思った通りに表示されておりますが、未だにガラケーと呼ばれる旧式の携帯電話愛用者も多く、対ガラケーへのメール配信には細心の注意が必要です。
デコメや絵文字なども同様で、キャリア依存と呼ばれシステム上ではしっかりと送信しているつもりでも「実際には文字化け」したり画像が非表示されている事があるので、お店で活用し本文中に「クーポン画像」などを挿入するなどの配信は避けたほうが良いかもしれません。
実際にメール配信したときに、相手に表示される内容についてです。
ドメインとは当サイトであれば「 webbusiness-kan.com 」であり、独自ドメイン対応のメルマガスタンドであれば「 mail@webbusiness-kan.com 」というようなメールアドレスが表示されます。
当然自社ドメインからの送信のほうが安心感もあり、ブランディングも損なわないので独自ドメイン対応かどうかは重要です。
しかし、独自ドメインで送信する場合も実際は「サービス提供会社で保有しているドメイン(メールアドレス)から送信」しており、そのメールアドレスに指定のドメインを偽装しております。つまり俗にいう「なりすましメール」と同じ手法です。
例えば電話番号でフリーダイヤル(0120-×××-×××)がありますが、この番号も実際には「本物?の電話番号」が必ず存在します。
転送とは少し違いますが、考えとしては似ていて電話番号の上にフリーダイヤルの番号を被せていると考えてください。
つまり、独自ドメインでのメール配信を行った場合は、少し裏ワザ的な手法を活用している為、普通よりも「迷惑メール」や「スパムメール」と判断されてしまうリスクがあることを知っておいたほうが良いでしょう。
ではサービス提供会社のドメインを活用したほうがリスクが無くて良い??という話ですが、そうとも言い切れません。
例えば「 mail@aaa.com 」というメールアドレスが用意されており、このアドレスを借りてメール配信をする場合ですが、同一のドメイン(メールアドレス)を皆で共有するため、第三者がスパム的メールを大量配信してしまうと、あなたがどんなに健全にメール配信をしたところで「迷惑メール判定」を受ける可能性があります。第三者に依存してしまうという点では、やはりリスクだと思います。
個人的には「 独自ドメインでのメール配信 」を推奨いたしますが、双方この様なリスクがあることをふまえ、最初にしっかりと考えて契約するようにしましょう。ちなみに独自ドメインの活用はオプションで別費用が掛かることが多いようです。
差出人名については「好きなテキスト」を指定できる事が多いですが、メール配信毎にfrom名を変えたいのであれば事前確認しておいたほうが良いと思います。
メール配信特有の機能として「ステップメール」という機能があります。
これは予め作成しておいた「 メールテンプレートの内容 」を指定した日時毎の間隔で配信していくシステムです。
例えばメルマガ登録した直後に「テンプレート1のお礼メール」
メルマガ登録した翌日のお昼に「テンプレート2のご挨拶メール」
メルマガ登録した3日後に「テンプレート3の営業メール」
メルマガ登録した5日後に「テンプレート4のクロージングメール」
といった感じです。この様に一回のメールに情報すべてを掲載せずに「情報を分散」させることで「お客様の期待感を刺激するメール」でアプローチする事が可能です。
情報商材販売等のアフィリエイターに好まれている機能ですが、目的によってはこだわる必要も無い機能ですがステップメールの作り方( 起承転結を組み込んだストーリーあるメール内容 )をすることにより絶大な効果を発揮する事もあるようです。
例えば1000名の方に一斉にメールを送信しても、各自メールの内容を変える事が出来る機能です。
システム上では【 [NAME]様こんにちは 】と入力し送信すると山田さんのメールには【 山田様こんにちは 】木村さんには【 木村様こんにちは 】というような表示が可能です。
店舗であれば会員毎の貯まっているポイント数であったり、最終来店日等の情報を各自記載させることができます。
そもそも情報収集時に「メールアドレスのみ 」の情報取得であれば全く意味の無い機能になりますが、メールアドレス+α の情報収集するのであれば差し込み機能はあったほうが良いと思います。
メール配信をすると必ず「送信できないメールアドレス」ができてきます。
そもそも登録時に間違ったアドレスを登録している。携帯専用アドレスでドメイン拒否している。メールアドレスを変更し、過去のアドレスは削除した。などの理由が考えられますが、このようなメールアドレスは今後不要なアドレスになりますのでリストから削除する必要があります。
しかし、目視で到達メールを確認するのは非現実的であり、自動でエラーメールを検知し削除してもらう必要があります。
多くのメルマガスタンドには標準機能として搭載されておりますが、システムによってはメール不達理由まで浮き彫りにしてくれる機能もあります。まれにエラーアドレス削除機能自体が実装されていないケースもありますので念のため確認しておいたほうが良いでしょう。
メール本文中にURLを記載した場合、どれだけの方がそのURLをクリックしたかを分析してくれる機能です。システムによっては結果をグラフ化し見やすくデータ化してくれたり、クリックされた時間まで可視化してくる優秀なシステムも存在します。
この機能が搭載されていればクリック率が低い場合は「次回から内容を変えてみよう」等の判断材料となります。
この機能は搭載されていないメルマガスタンドも多いですが、もし搭載されているならば有効活用しましょう。
CSVエクスポート機能とは集めたメールアドレスや名前などの一覧を外部データとして保存できるかどうかです。
CSV出力したデータはエクセル等で別管理できるので、万が一メルマガスタンドと契約解除したり、サービス提供会社が倒産しても情報は手元に残すことができるので安心です。
またこのように出力したデータを他のサービスに移行するケースも存在します。そんな時役立つのがインポート機能です。
既に持っているメールアドレス(顧客情報)をボタン1つで新しいサービスに移行することができます。
無料で提供されているメルマガスタンドだと、この機能が搭載されていない事が多く、有料サービスであれば多くの場合実装されているはずです。この機能はとても重要な機能になりますので、契約前に必ずこの機能が搭載されているか確認しましょう。
メール配信時におみくじを付けたり、スロットゲームをリンクさせ、サービス券やポイントを贈呈する。
このような「 おまけ機能 」があるとメールの開封率&クリック率が上がります。
この辺の機能になってくると各サービスで大きく変わりますので、戦略上必要な機能があれば確認しましょう。
また、おまけ機能は有料オプションになることが多いので、あわせて確認が必要です。
基本的にメール配信を行う上でサービス会社に問い合わせする機会は少ないと思います。
しかし、万が一トラブルが発生したときを想定し、「サポート窓口」がどのような体制かも事前確認が必要です。
電話対応が可能か?メールであればレスポンスはどれくらいか?などです。
当然、会社規模が大きくなればサポート人員も充実しているはずですから「大手企業=絶対安心」とは言いませんが、最低限のリスク回避指標にはなると思います。
サービス提供の歴史については、当然歴史が長いほど「豊富な経験とデータ」がありますので、技術力に期待できます。
ただし、歴史は長いがサービス向上せずに過去の技術にあぐらをかいているような会社も稀に存在しますので見極めが必要です。
何度も言いますが「メールアドレスは財産」なので、安心して財産を託せるパートナーを見つけましょう。
以上が簡単なメルマガスタンド選びのチェックポイントになります。
その他にも「空メール機能」や「予約配信機能」、「誕生日自動メール」などの機能は基本的に搭載されているはずですが、後から困らないようにしっかりと確認しておきましょう。
メルマガ配信スタンドサービス一覧
最後に有名どころのメルマガスタンドサービスを厳選しご紹介しておきます。
なお、おすすめRANKについては個人的な観点での評価となりますので、あくまでも指標として参考程度にご覧ください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | ステップメール | オススメRANK | 登録制限 |
---|---|---|---|---|---|
エキスパートメールクラウド | 0円 | 1,970円 | ○ | A | 無し |
エキスパートメールプロ | 0円 | 19700円 | ○ | S | 無し |
アスメル | 15,750円 | 3,150円 | ○ | S | 無し |
アクセスメール | 5,000円 | 2,300円~ | ○ | A | 無し |
イーグルメール | 15,750円 | 2,980円~ | ○ | A | 無し |
JCity | 6,300円 | 6,300円~ | ○ | A | 条件有 |
オートビズ | 7,350円 | 1,890円~ | ○ | A | 無し |
パワーステップメール | 7,350円 | 8,925円 | ◎ | S | 無し |
オレンジメール | 12,800円 | 2,480円~ | ○ | B | 条件有 |
VPS-NEO(エントリー) | 12,000円 | 3,000円~ | ○ | C | 条件有 |
楽メールEX | 29,800円 | 0円 | ○ | A | 無し |
ワイメール | 10,500円 | 4,980円~ | ○ | S | 無し |
める配くん | 8,400円 | 1,980円~ | ○ | B | 条件有 |
コンビーズメール | 10,000円 | 2,300円~ | × | B | 条件有 |
メールスマート | 98,000円 | 0円 | ? | A | 無し |
以上がオススメできるサービスとなります。
是非、サービス選びの参考にしていただけましたら幸いです。
少し長文になってしまいましたが、最後までご覧いただき有難うございました。
ではでは。
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